こんにちは、皆様。

「来るだろうな」と思われていた日が、ついに来てしまったのか、
「来ないだろうな」と思われていた日が、ついに来てしまったのか。

フリーアナウンサーで、歌舞伎役者市川海老蔵さんの妻、小林麻央さんが、亡くなられました。
こう……、分かるんですよね、周りの人がどう感じているのか、というのが。
「触れない方が良いのかな、それとも、触れた方が良いのかな……」というような、
逡巡した感情を受け取ってしまいます。

実際、私も何故だか分かりませんが、訃報を見た後から、左胸のリンパが痛くて堪りません。
じわじわチクチク、まるでそこに「傷があること忘れんなよ! けっ!」って、
言われているかのような、ちゃぶ台ひっくり返したくなるような勢いで、痛みを感じます。

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「人生は一度きり」。

どうして、この一言は「ふつうのひと」の心の中に、根を張ってくれないのでしょう。

がんサバイバーは、毎日この言葉を有り難く思って、生きているものだと思っています。

私ももれなく、有り難く思っています。

そして、自戒を込めた意味でも、この言葉を使います。

「人生は一度きり」だから、一生懸命、後悔しないように生きよう。

生きるのは怖いでしょう。

空しいでしょう。

悲しいでしょう。

辛いでしょう。

でも、死ぬことよりもずーーーーーっとマシなのです。

何故なら、「生きているから」。

病気になったから、できないことなどない。

病気になったから、したらいけないことなどない。

何故なら、「生きているから」。

……「生きているから」。

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小さいお子さんを二人も残して逝ってしまった、麻央さんの心中いかばかりかと思いますが、
でも、彼女は「一生懸命生きた」と思います。

とても、真剣に、ひたむきに。

赤の他人が言えることではないのですが、彼女は、「花丸の人生」を送ったと思います。

きっと、ご家族から特大の「花丸」を贈られたと、思います。

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小林麻央さん、闘病、大変お疲れさまでした。